2012年12月31日月曜日

bridiの雰囲気つかみ

LFBも7章と来まして、一応折り返し地点に来ました…!
なので、vocablaryと解答の訳を進めていこうかなと思っている次第です。

しかしながら、ロジバンには特有の文法用語(どうも訳せない)ものがあります。
sumti 、bridi、 selbri、 PS 等々。
さらに位タグ(place tag)も出てきたりするわけで、まあこんがらがります。

とりあえず原則として、

bridi = selbri +  sumti

なわけです。大事なのは、selbriとsumtiは言葉の種類ではなく、機能の種類です。
つまり「ある単語をselbriやsumtiとして用いる」という文句で使われるわけです。
稚拙な例ではありますが
「述語として『美しい』を用いる」
「主語として『林檎』を用いる」
と同じニュアンスで受け取ればいいかなと思います。

結局ここがどうにも訳せない所以であって、自然言語で「主語」「述語」(SとかVとか)というのが、
ロジバンでは概念として存在せず(といって良いでしょう)、代わりに「sumti」「selbri」なわけです。

さて、bridiをある構造物に喩えてみましょう。
簡単なはめ込み式のブロックタワーと思っても構いません。
ここでブロックとはとにかく「単語全般」のことです。

selbri として使えるブロックは概してこういう形をしているのです:








表面にいくつかの「くぼみ」があり、このくぼみのことを「位構造(PS)」というわけです。
こうしたselbriとして使えるブロックでもっとも基本的なものを「gismu」と呼ぶのです。

しかし、selbriとしてブロックをひとつ選んでもきちんとした構造物は完成しません(観察法を除く)。
きちんとした構造物のためには、このくぼみをいくらか埋める必要があります。
その「くぼみを埋めるための形をしているブロック」こそが「sumtiとして使える」と言うわけです。

実際、このくぼみには sumti として「空気」が溜まっていることでしょう。
この「空気」こそ、2章で触れている zo'e です。

大体、sumtiとして使えるブロックというのはこんな感じでしょう:








もちろん、sumtiとして使えるブロックに共通するのは「何らかの突起がある」ことです。
純粋なこういうオーバル形はおそらく「cmene」になりましょう。
他にも、たとえば、gismu自体には突起がないですが、突起(冠詞)をつけることで、
sumtiとして使えるブロックに変形することができます。

さて、実際は、ロジバン文はこの構造物建築のありのままを語っているわけではなく、
「どういった構造物を作るか?」という「設計図」の役割を担っていると考えたほうがいいでしょう。
そりゃもちろん、実際の構造物の位置関係と同じように設計図を書けるに越したことはありませんが、そうはできないことも(そうしたくないことも)ありましょう。

そのときに「注釈」を付ける必要があります。これが「位タグ」です。
「実際の構造物の位置関係とは違います。代わりにこれは~~に置いてください」という感じです。

さらには、くぼみの増築もできます。これはselbriとして使うブロックに「拡張」用ブロックを付けるということです。

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というわけで、大体感じがつかめたら幸いです。



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